Visual Basic .NET（VB.NET）でプログラミングをしていると、配列の要素を特定の順序に並べ替えたい場面がよくあります。例えば、名前のリストをアルファベット順に整理したり、数値データを昇順や降順に並べたりする必要があるでしょう。この記事では、VB.NETで配列を並べ替える方法について、初心者の方にも分かりやすく解説します。
目次
基本的な配列の並べ替え
VB.NETでは、Array.Sortメソッドを使用することで、簡単に配列を並べ替えることができます。このメソッドは、デフォルトで昇順（小さい順）に並べ替えを行います。
数値配列の並べ替え
まずは、整数の配列を並べ替える簡単な例を見てみましょう。
Module ArraySortExample
Sub Main()
' 整数配列を宣言と初期化
Dim numbers() As Integer = {5, 2, 8, 1, 9, 3, 7, 4, 6}
Console.WriteLine("並べ替え前:")
PrintArray(numbers)
' 配列を並べ替え
Array.Sort(numbers)
Console.WriteLine("並べ替え後:")
PrintArray(numbers)
End Sub
' 配列を表示するサブルーチン
Sub PrintArray(arr As Integer())
For Each num In arr
Console.Write(num & " ")
Next
Console.WriteLine()
End Sub
End Moduleこの例では、Array.Sortメソッドを使って整数の配列を昇順に並べ替えています。
文字列配列の並べ替え
文字列の配列も同様に並べ替えることができます。
Module StringArraySortExample
Sub Main()
' 文字列配列を宣言と初期化
Dim fruits() As String = {"バナナ", "リンゴ", "オレンジ", "ぶどう", "メロン"}
Console.WriteLine("並べ替え前:")
PrintArray(fruits)
' 配列を並べ替え
Array.Sort(fruits)
Console.WriteLine("並べ替え後:")
PrintArray(fruits)
End Sub
' 配列を表示するサブルーチン
Sub PrintArray(arr As String())
For Each fruit In arr
Console.Write(fruit & " ")
Next
Console.WriteLine()
End Sub
End Module文字列の場合、アルファベット順（日本語の場合は五十音順）に並べ替えられます。
降順での並べ替え
デフォルトでは昇順に並べ替えられますが、Array.Reverseメソッドと組み合わせることで降順に並べ替えることもできます。
Module DescendingSortExample
Sub Main()
Dim numbers() As Integer = {5, 2, 8, 1, 9, 3, 7, 4, 6}
Console.WriteLine("元の配列:")
PrintArray(numbers)
' 昇順に並べ替え
Array.Sort(numbers)
' 配列を逆順にする
Array.Reverse(numbers)
Console.WriteLine("降順並べ替え後:")
PrintArray(numbers)
End Sub
Sub PrintArray(arr As Integer())
For Each num In arr
Console.Write(num & " ")
Next
Console.WriteLine()
End Sub
End Moduleこの方法では、まずArray.Sortで昇順に並べ替え、その後Array.Reverseで配列を逆順にすることで、降順の並べ替えを実現しています。
VB.NETでの配列の並べ替えは、データ処理の基本的かつ重要な操作です。Array.Sortメソッドを使用することで、簡単に配列を整理することができます。さらに複雑な並べ替えが必要な場合は、カスタム比較子を使用したり、LINQを活用したりすることで対応できます。配列の並べ替えをマスターすることで、より効率的で整理されたプログラムを作成することができるでしょう。
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