C#プログラミングにおいて、配列は同じデータ型の複数の要素を一つの変数で扱うことができる便利なデータ構造です。配列を正しく宣言し、使用することは、効率的なプログラミングの基礎となります。この記事では、C#における配列の宣言方法と基本的な使い方について、初心者の方にも分かりやすく解説します。
目次
C#での配列宣言の基本
C#では、配列を宣言する方法がいくつか存在します。主な方法は以下の通りです:
- 型名の後に角括弧[]をつける方法
- new キーワードを使用して明示的にサイズを指定する方法
- 宣言と同時に初期化する方法
それでは、具体的なコード例を見ながら、これらの方法を詳しく見ていきましょう:
using System;
class Program
{
static void Main(string[] args)
{
// 方法1: 型名の後に角括弧[]をつける
int[] numbers;
numbers = new int[5]; // サイズ5の配列を生成
// 方法2: new キーワードを使用して明示的にサイズを指定
string[] fruits = new string[3];
// 方法3: 宣言と同時に初期化
double[] prices = { 10.5, 20.3, 30.7 };
// 配列要素へのアクセスと代入
numbers[0] = 10;
numbers[1] = 20;
numbers[2] = 30;
numbers[3] = 40;
numbers[4] = 50;
fruits[0] = "リンゴ";
fruits[1] = "バナナ";
fruits[2] = "オレンジ";
// 配列の内容を表示
Console.WriteLine("numbers配列の内容:");
for (int i = 0; i < numbers.Length; i++)
{
Console.WriteLine($"numbers[{i}] = {numbers[i]}");
}
Console.WriteLine("\nfruits配列の内容:");
foreach (string fruit in fruits)
{
Console.WriteLine(fruit);
}
Console.WriteLine("\nprices配列の内容:");
foreach (double price in prices)
{
Console.WriteLine(price);
}
// 多次元配列の宣言と初期化
int[,] matrix = new int[2, 3] { { 1, 2, 3 }, { 4, 5, 6 } };
Console.WriteLine("\nmatrix配列の内容:");
for (int i = 0; i < matrix.GetLength(0); i++)
{
for (int j = 0; j < matrix.GetLength(1); j++)
{
Console.Write($"{matrix[i, j]} ");
}
Console.WriteLine();
}
}
}
このコードでは、配列の宣言と使用方法について以下のポイントを示しています:
- 型名の後に角括弧[]をつけて宣言する方法(
numbers
) - new キーワードを使用して明示的にサイズを指定する方法(
fruits
) - 宣言と同時に初期化する方法(
prices
) - 配列要素へのアクセスと代入方法
- for ループと foreach ループを使用した配列の走査方法
- 多次元配列の宣言と初期化方法(
matrix
)
配列宣言の特徴と注意点
- 型安全性: 配列は宣言時に指定した型の要素のみを格納できます。
- 固定長: 一度宣言された配列のサイズは変更できません。
- インデックス: 配列の要素は0から始まるインデックスでアクセスします。
- 多次元配列: C#では、2次元以上の多次元配列も宣言できます。
配列の使用場面
配列は以下のような状況で特に有用です:
- 同じ型の複数のデータを効率的に管理したい場合
- データの順序が重要で、インデックスによるアクセスが必要な場合
- 固定数の要素を扱う場合
まとめ
C#における配列の宣言は、プログラミングの基本的なスキルの一つです。適切な宣言方法を選択し、正しく使用することで、効率的なプログラムを作成できます。
初心者の方々も、配列の概念と宣言方法を理解することで、より複雑なデータ構造やアルゴリズムの学習への足がかりとなります。実際にコードを書いて試すことで、配列の特性と使用方法をより深く理解できるでしょう。
コメント