C#でプログラミングをしていると、ループ処理の中で特定の条件を満たした場合にループの残りの部分をスキップしたい場面に遭遇することがあります。そんな時に便利なのが「continue」文です。この記事では、C#におけるcontinue文の基本的な書き方と使い方について、初心者の方にも分かりやすく解説します。
continueとは
continue文は、ループ内の現在の反復をスキップし、次の反復に進むためのキーワードです。主にfor、while、do-whileループで使用されます。continue文を使うと、特定の条件下でループの残りの処理をスキップし、ループの先頭に戻ることができます。
continueの基本的な使い方
以下に、continueの基本的な使用例を示します:
using System;
class Program
{
static void Main()
{
for (int i = 1; i <= 10; i++)
{
if (i % 2 == 0)
{
continue; // 偶数の場合、ループの残りをスキップ
}
Console.WriteLine(i); // 奇数のみ表示される
}
}
}
このプログラムを実行すると、以下のような出力が得られます:
1
3
5
7
9
この例では、1から10までの数字をループで処理していますが、偶数の場合はcontinue文によってループの残りの処理(Console.WriteLine(i))がスキップされます。結果として、奇数のみが表示されます。
continueの実用的な使用例
continueは、データの処理や条件付きの操作を行う際に非常に便利です。以下に、より実践的な例を示します:
using System;
using System.Collections.Generic;
class Program
{
static void Main()
{
List<string> names = new List<string> { "Alice", "Bob", "Charlie", "David", "Eve" };
Console.WriteLine("5文字以上の名前:");
foreach (string name in names)
{
if (name.Length < 5)
{
continue; // 5文字未満の名前をスキップ
}
Console.WriteLine(name);
}
}
}
この例では、名前のリストから5文字以上の名前のみを表示しています。5文字未満の名前はcontinue文によってスキップされます。
出力結果:
5文字以上の名前:
Alice
Charlie
David
continueを使う際の注意点
- 無限ループに注意: while文やdo-while文でcontinueを使用する場合、ループ条件の更新が適切に行われているか確認してください。
- ネストされたループでの使用: continueは、それが含まれる最も内側のループにのみ適用されます。外側のループには影響しません。
- 可読性: continue文の過度な使用は、コードの可読性を低下させる可能性があります。適切に使用することが重要です。
まとめ
continue文は、ループ内で特定の条件下で処理をスキップしたい場合に非常に便利なツールです。適切に使用することで、コードをより簡潔にし、特定の条件に基づいた処理を効率的に行うことができます。
初心者の方は、まずは簡単なfor文やforeach文でcontinueの動作を確認し、徐々に複雑なケースでの使用方法を学んでいくとよいでしょう。continue文をマスターすることで、より柔軟で効率的なC#プログラムを書けるようになります。
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