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【C#】breakの書き方と使い方

C#でプログラミングを学んでいると、ループ処理や switch 文の中で break というキーワードを見かけることがあります。この break は、プログラムの流れを制御する上で非常に重要な役割を果たします。この記事では、C#における break の書き方と使い方について、初心者の方にも分かりやすく解説していきます。

目次

breakとは

break は、ループ(for, while, do-while)や switch 文の実行を即座に終了させ、そのブロックの次の文から処理を続行するためのキーワードです。つまり、break を使うことで、特定の条件が満たされたときにループや switch 文から抜け出すことができます。

ループ内でのbreakの使用

まずは、ループ内での break の使い方を見てみましょう。以下は、1から10までの数字を出力するプログラムですが、5に達したら処理を終了します。

using System;

class BreakInLoopExample
{
    static void Main()
    {
        Console.WriteLine("1から10までの数字を出力します(5で終了):");

        for (int i = 1; i <= 10; i++)
        {
            Console.Write(i + " ");
            
            if (i == 5)
            {
                break; // iが5になったらループを抜ける
            }
        }

        Console.WriteLine("\nループが終了しました。");
    }
}

このプログラムを実行すると、以下のような出力が得られます:

1から10までの数字を出力します(5で終了):
1 2 3 4 5
ループが終了しました。

break 文によって、iが5になった時点でforループが終了し、それ以降の数字は出力されません。

switch文でのbreakの使用

break は switch 文でも重要な役割を果たします。各 case ブロックの終わりに break を置くことで、そのケースの処理が終了したことを示します。

以下は、曜日を数字で入力し、対応する曜日名を表示するプログラムです:

using System;

class BreakInSwitchExample
{
    static void Main()
    {
        Console.Write("曜日の番号を入力してください(1-7): ");
        int dayNumber = int.Parse(Console.ReadLine());

        string dayName;

        switch (dayNumber)
        {
            case 1:
                dayName = "月曜日";
                break;
            case 2:
                dayName = "火曜日";
                break;
            case 3:
                dayName = "水曜日";
                break;
            case 4:
                dayName = "木曜日";
                break;
            case 5:
                dayName = "金曜日";
                break;
            case 6:
                dayName = "土曜日";
                break;
            case 7:
                dayName = "日曜日";
                break;
            default:
                dayName = "無効な番号です";
                break;
        }

        Console.WriteLine($"選択された曜日: {dayName}");
    }
}

このプログラムでは、各 case の終わりに break を配置しています。これにより、該当する case の処理が終わったら switch 文全体から抜け出すことができます。

breakの注意点

break は便利な制御文ですが、使いすぎるとプログラムの流れが分かりにくくなることがあります。特に、ネストされたループの中で break を使用する場合は注意が必要です。以下は、2つのループがネストされた例です:

for (int i = 0; i < 3; i++)
{
    for (int j = 0; j < 3; j++)
    {
        if (i == 1 && j == 1)
        {
            break; // 内側のループだけを抜ける
        }
        Console.WriteLine($"i: {i}, j: {j}");
    }
}

この場合、break は内側のループ(j のループ)だけを抜け、外側のループ(i のループ)は継続します。両方のループを同時に抜けたい場合は、フラグ変数を使用するなど、別の方法を考える必要があります。

まとめ

break は、ループや switch 文の実行を制御するための重要なキーワードです。適切に使用することで、特定の条件下でプログラムの流れを変更し、効率的な処理を実現できます。ただし、過度な使用は避け、プログラムの可読性を保つことが大切です。

初心者の方は、まずはシンプルなループや switch 文で break の動作を確認し、徐々に複雑なケースでの使用方法を学んでいくとよいでしょう。break の使い方をマスターすることで、より柔軟で効率的なC#プログラムを書けるようになります。

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