プログラミングを学ぶ上で、反復処理(繰り返し処理)は避けて通れない重要な概念です。C#では、複数の方法で反復処理を実現できます。この記事では、C#における主な反復処理の方法を初心者の方にも分かりやすく解説します。コードを書く際の基本的なテクニックを身につけましょう。
for文による反復処理
for文は、最も一般的な反復処理の方法の一つです。特定の回数だけ処理を繰り返したい場合に適しています。
using System;
class Program
{
static void Main()
{
// 1から5までの数を出力
for (int i = 1; i <= 5; i++)
{
Console.WriteLine(i);
}
}
}
このコードを実行すると、以下のような出力が得られます:
1
2
3
4
5
for文は、(初期化; 条件; 増分) の形式で記述します。ループの開始時に初期化が行われ、各反復の前に条件がチェックされ、各反復の終わりに増分が実行されます。
while文による反復処理
while文は、特定の条件が真である間、処理を繰り返します。回数が不定の場合に適しています。
using System;
class Program
{
static void Main()
{
int count = 0;
while (count < 5)
{
Console.WriteLine($"カウント: {count}");
count++;
}
}
}
出力:
カウント: 0
カウント: 1
カウント: 2
カウント: 3
カウント: 4
while文は、条件が偽になるまで処理を繰り返します。条件のチェックは各反復の開始時に行われます。
foreach文による反復処理
foreach文は、配列やコレクションの要素を順番に処理する際に便利です。
using System;
using System.Collections.Generic;
class Program
{
static void Main()
{
List<string> fruits = new List<string> { "りんご", "バナナ", "オレンジ" };
foreach (string fruit in fruits)
{
Console.WriteLine(fruit);
}
}
}
出力:
りんご
バナナ
オレンジ
foreach文は、コレクション内の各要素に対して一度ずつ処理を実行します。要素の取り出しと反復の制御を自動的に行ってくれるため、コードがシンプルになります。
do-while文による反復処理
do-while文は、条件をチェックする前に最低1回は処理を実行したい場合に使用します。
using System;
class Program
{
static void Main()
{
int number = 1;
do
{
Console.WriteLine($"現在の数: {number}");
number *= 2;
} while (number < 50);
}
}
出力:
現在の数: 1
現在の数: 2
現在の数: 4
現在の数: 8
現在の数: 16
現在の数: 32
do-while文は、処理を実行してから条件をチェックするため、条件が最初から偽であっても最低1回は処理が実行されます。
まとめ
C#には複数の反復処理の方法があり、状況に応じて適切なものを選択することが重要です。
- for文:回数が決まっている場合
- while文:条件が真の間繰り返す場合
- foreach文:コレクションの要素を順に処理する場合
- do-while文:最低1回は処理を実行したい場合
これらの反復処理を適切に使いこなすことで、効率的で読みやすいコードを書くことができます。初心者の方は、まずはfor文とforeach文から始めて、徐々に他の方法にも慣れていくとよいでしょう。実際のプログラミングで活用することで、理解がより深まります。
コメント