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c# sqlserver select

C#でSQLサーバーからデータを取得する操作は、データベースを扱うアプリケーション開発において最も基本的で重要なスキルの一つです。この記事では、C#を使用してSQL Serverデータベースからデータを取得する方法を、初心者にも分かりやすく解説します。具体的なコード例を交えながら、SELECT操作の実装方法を順を追って説明していきます。

目次

SQL Serverからのデータ取得の基本手順

C#からSQL Serverのデータを取得するには、主に以下の手順が必要です:

  1. データベース接続の確立
  2. SELECT文の作成
  3. SQLコマンドの実行
  4. 結果の取得と処理

以下に、これらの手順を実装した基本的なコード例を示します:

using System;
using System.Data.SqlClient;

class Program
{
    static void Main()
    {
        // 接続文字列(実際の環境に合わせて変更してください)
        string connectionString = "Data Source=YourServerName;Initial Catalog=YourDatabaseName;User ID=YourUsername;Password=YourPassword;";

        try
        {
            // SQLサーバーへの接続
            using (SqlConnection connection = new SqlConnection(connectionString))
            {
                connection.Open();
                Console.WriteLine("データベースに接続しました。");

                // SELECT文の作成
                string selectQuery = "SELECT Id, FirstName, LastName, Age FROM Employees WHERE Age > @Age";

                // SQLコマンドの作成と実行
                using (SqlCommand command = new SqlCommand(selectQuery, connection))
                {
                    // パラメータの設定
                    command.Parameters.AddWithValue("@Age", 25);

                    // クエリの実行と結果の読み取り
                    using (SqlDataReader reader = command.ExecuteReader())
                    {
                        // 結果の処理
                        while (reader.Read())
                        {
                            int id = reader.GetInt32(0);
                            string firstName = reader.GetString(1);
                            string lastName = reader.GetString(2);
                            int age = reader.GetInt32(3);

                            Console.WriteLine($"ID: {id}, 名前: {firstName} {lastName}, 年齢: {age}");
                        }
                    }
                }
            }
        }
        catch (SqlException ex)
        {
            Console.WriteLine($"SQLエラーが発生しました: {ex.Message}");
        }
        catch (Exception ex)
        {
            Console.WriteLine($"エラーが発生しました: {ex.Message}");
        }
    }
}

コードの解説

  1. 接続文字列: SQL Serverに接続するために必要な情報を含む文字列です。実際の環境に合わせて変更する必要があります。
  2. SqlConnection: usingステートメントを使用して、接続を確実に閉じるようにしています。
  3. SELECT文: パラメータ化されたクエリを使用しています。これはSQLインジェクション攻撃を防ぐために重要です。
  4. SqlCommand: SELECT文とデータベース接続を使用してSQLコマンドを作成します。
  5. パラメータの設定: AddWithValueメソッドを使用して、安全にパラメータ値を設定します。
  6. ExecuteReader: SELECT文を実行し、結果セットを取得するために使用します。
  7. SqlDataReader: 結果セットを行ごとに読み取るために使用します。Readメソッドで次の行に移動し、各列の値を取得します。
  8. 例外処理: SQLエラーと一般的な例外を別々に捕捉し、適切なエラーメッセージを表示します。

注意点

  • 実際のアプリケーションでは、接続文字列を設定ファイルなどで管理することをおすすめします。
  • 大量のデータを取得する場合は、ページングを使用するなど、メモリ使用量に注意してください。
  • 複雑なクエリや頻繁に使用するクエリは、ストアドプロシージャとして実装することを検討してください。

まとめ

C#でSQL ServerからSELECT操作でデータを取得する基本的な手順は以下の通りです:

  1. 適切な接続文字列を用意する
  2. SqlConnectionオブジェクトを作成し、接続を開く
  3. パラメータ化されたSELECT文を作成する
  4. SqlCommandオブジェクトを使用してクエリを実行する
  5. SqlDataReaderを使用して結果セットを処理する

これらの基本的な手順を理解し、適切に実装することで、C#アプリケーションからSQL Serverデータベースのデータを安全かつ効率的に取得できるようになります。SELECT操作は、データベース操作の基礎となる重要なスキルであり、多くのデータベース関連タスクの出発点となります。

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