C#プログラミングにおいて、ファイルの読み書きは非常に重要な操作の一つです。テキストファイルにデータを保存したり、設定ファイルを読み込んだりする場面は多々あります。この記事では、C#を使ってファイルの入出力を簡単に行う方法を、初心者の方にも分かりやすく解説します。
目次
ファイルへの書き込み
まずは、テキストファイルにデータを書き込む方法から見ていきましょう。C#では、System.IO
名前空間のFile
クラスを使用することで、簡単にファイル操作ができます。
using System;
using System.IO;
class Program
{
static void Main()
{
string content = "こんにちは、C#でファイル入出力!";
string filePath = "example.txt";
// ファイルに書き込み
File.WriteAllText(filePath, content);
Console.WriteLine("ファイルへの書き込みが完了しました。");
}
}
このコードを実行すると、example.txt
というファイルが作成され、指定した内容が書き込まれます。
ファイルからの読み込み
次に、ファイルからデータを読み込む方法を見てみましょう。
// ファイルから読み込み
if (File.Exists(filePath))
{
string readContent = File.ReadAllText(filePath);
Console.WriteLine("ファイルの内容:");
Console.WriteLine(readContent);
}
else
{
Console.WriteLine("ファイルが見つかりません。");
}
この例では、先ほど作成したファイルが存在するかチェックしてから、その内容を読み込んで表示しています。
複数行の書き込みと読み込み
複数行のデータを扱う場合は、WriteAllLines
とReadAllLines
メソッドが便利です。
// 複数行の書き込み
string[] lines = { "1行目です。", "2行目です。", "3行目です。" };
File.WriteAllLines("multiline.txt", lines);
// 複数行の読み込み
string[] readLines = File.ReadAllLines("multiline.txt");
Console.WriteLine("ファイルの内容(複数行):");
foreach (string line in readLines)
{
Console.WriteLine(line);
}
ファイルへの追記
既存のファイルに新しい内容を追加したい場合は、AppendAllText
メソッドを使用します。
// ファイルへの追記
File.AppendAllText("example.txt", "\n新しい行を追加しました。");
Console.WriteLine("ファイルに追記しました。");
例外処理
ファイル操作では、様々な例外が発生する可能性があります。適切に例外処理を行うことが重要です。
try
{
string content = File.ReadAllText("nonexistent.txt");
Console.WriteLine(content);
}
catch (FileNotFoundException)
{
Console.WriteLine("ファイルが見つかりません。");
}
catch (IOException ex)
{
Console.WriteLine($"入出力エラーが発生しました:{ex.Message}");
}
まとめ
C#でのファイル入出力は、File
クラスを使用することで非常に簡単に行えます。主なポイントは以下の通りです:
File.WriteAllText
でファイルへの書き込みFile.ReadAllText
でファイルからの読み込みFile.WriteAllLines
とFile.ReadAllLines
で複数行の処理File.AppendAllText
でファイルへの追記- 適切な例外処理の実装
これらの基本的な操作をマスターすれば、多くのファイル入出力タスクに対応できます。初心者の方は、まずは単純なテキストファイルの読み書きから始めて、徐々に複雑な操作に挑戦してみてください。ファイル入出力の基本を押さえることで、より実践的なC#プログラミングのスキルを身につけることができるでしょう。
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