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C# DataTable.Rows プロパティ

C#でデータベース操作やデータ処理を行う際、DataTableは非常に重要な役割を果たします。その中でも、DataTable.Rowsプロパティは、データの行を操作するための核心的な機能を提供します。この記事では、C#のDataTable.Rowsプロパティの基本的な使い方から応用まで、初心者の方にも分かりやすく解説します。

目次

DataTable.Rowsプロパティとは

DataTable.Rowsプロパティは、DataTableオブジェクト内の全ての行(DataRow)のコレクションを表します。このプロパティを使用することで、データの追加、削除、取得、更新などの操作を簡単に行うことができます。

基本的な使い方

まずは、DataTable.Rowsプロパティの基本的な使い方を見てみましょう。

using System;
using System.Data;

class Program
{
    static void Main()
    {
        // DataTableの作成
        DataTable employees = new DataTable("社員");
        employees.Columns.Add("ID", typeof(int));
        employees.Columns.Add("名前", typeof(string));
        employees.Columns.Add("部署", typeof(string));

        // 行の追加
        employees.Rows.Add(1, "山田太郎", "営業");
        employees.Rows.Add(2, "佐藤花子", "人事");
        employees.Rows.Add(3, "鈴木一郎", "開発");

        // 全ての行を表示
        foreach (DataRow row in employees.Rows)
        {
            Console.WriteLine($"ID: {row["ID"]}, 名前: {row["名前"]}, 部署: {row["部署"]}");
        }
    }
}

この例では、DataTableを作成し、Rowsプロパティを使用して行を追加しています。その後、foreachループを使用して全ての行を表示しています。

行の操作

DataTable.Rowsプロパティを使用して、行の追加、削除、更新を行うことができます。

// 新しい行の追加
DataRow newRow = employees.NewRow();
newRow["ID"] = 4;
newRow["名前"] = "田中美咲";
newRow["部署"] = "マーケティング";
employees.Rows.Add(newRow);

// 行の削除
employees.Rows[1].Delete();

// 変更の確定
employees.AcceptChanges();

// 行の更新
employees.Rows[0]["部署"] = "営業管理";

Console.WriteLine("\n変更後のデータ:");
foreach (DataRow row in employees.Rows)
{
    if (row.RowState != DataRowState.Deleted)
    {
        Console.WriteLine($"ID: {row["ID"]}, 名前: {row["名前"]}, 部署: {row["部署"]}");
    }
}

この例では、新しい行の追加、既存の行の削除、行の更新を行っています。AcceptChangesメソッドを呼び出すことで、変更を確定させています。

行の検索

DataTable.Rowsプロパティを使用して、特定の条件に一致する行を検索することもできます。

// 特定の条件に一致する行を検索
DataRow[] foundRows = employees.Select("部署 = '開発'");

Console.WriteLine("\n開発部門の社員:");
foreach (DataRow row in foundRows)
{
    Console.WriteLine($"ID: {row["ID"]}, 名前: {row["名前"]}");
}

この例では、Selectメソッドを使用して、部署が「開発」の社員を検索しています。

パフォーマンスの考慮

大量のデータを扱う場合、パフォーマンスに注意が必要です。

  • 大量の行を追加する場合は、BeginLoadDataEndLoadDataメソッドを使用します。
  • 頻繁に検索を行う列にはインデックスを設定することを検討しましょう。
  • 可能な限り、必要なデータのみを取得するようにしましょう。

まとめ

DataTable.Rowsプロパティは、C#でのデータ操作において非常に重要な役割を果たします。行の追加、削除、更新、検索など、様々な操作を簡単に行うことができます。

初心者の方は、まずは基本的な行の追加と表示から始めて、徐々に複雑な操作に挑戦してみてください。DataTable.Rowsプロパティの使い方をマスターすることで、より効率的なデータ処理が可能になり、C#プログラミングのスキルアップにつながるでしょう。

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