C#プログラミングを始めたばかりの方にとって、演算子と式は基本中の基本です。これらを理解し適切に使用することで、効率的で読みやすいコードを書くことができます。この記事では、C#における主要な演算子と式の使い方について、初心者の方にも分かりやすく解説します。
目次
C#の基本的な演算子
C#には様々な演算子がありますが、まずは最も基本的な算術演算子から見ていきましょう。
int a = 10;
int b = 3;
Console.WriteLine(a + b); // 加算: 13
Console.WriteLine(a - b); // 減算: 7
Console.WriteLine(a * b); // 乗算: 30
Console.WriteLine(a / b); // 除算: 3 (整数除算)
Console.WriteLine(a % b); // 剰余: 1
これらの演算子を使って、基本的な数値計算を行うことができます。
比較演算子と論理演算子
プログラムの流れを制御するためには、比較演算子と論理演算子が重要です。
int x = 5;
int y = 10;
Console.WriteLine(x == y); // 等しい: False
Console.WriteLine(x != y); // 等しくない: True
Console.WriteLine(x < y); // より小さい: True
Console.WriteLine(x > y); // より大きい: False
Console.WriteLine(x <= y); // 以下: True
Console.WriteLine(x >= y); // 以上: False
bool condition1 = true;
bool condition2 = false;
Console.WriteLine(condition1 && condition2); // AND: False
Console.WriteLine(condition1 || condition2); // OR: True
Console.WriteLine(!condition1); // NOT: False
これらの演算子は、条件分岐(if文など)で頻繁に使用されます。
代入演算子と複合代入演算子
変数に値を代入する際には、代入演算子を使用します。また、演算と代入を組み合わせた複合代入演算子も便利です。
int value = 5;
value += 3; // value = value + 3 と同じ
Console.WriteLine(value); // 8
value *= 2; // value = value * 2 と同じ
Console.WriteLine(value); // 16
value /= 4; // value = value / 4 と同じ
Console.WriteLine(value); // 4
これらの演算子を使うことで、コードをより簡潔に書くことができます。
三項演算子
条件に基づいて値を設定する際に便利なのが三項演算子です。
int age = 20;
string status = (age >= 18) ? "成人" : "未成年";
Console.WriteLine(status); // "成人"
この演算子は、簡単な条件分岐を1行で書くことができる便利な機能です。
演算子の優先順位
複数の演算子を使用する場合、演算子の優先順位に注意が必要です。
int result = 5 + 3 * 2;
Console.WriteLine(result); // 11 (3 * 2が先に計算される)
result = (5 + 3) * 2;
Console.WriteLine(result); // 16 (括弧内が先に計算される)
基本的には数学の規則と同じですが、複雑な式の場合は括弧を使って明示的に順序を指定するのがよいでしょう。
まとめ
C#の演算子と式は、プログラミングの基礎となる重要な要素です。算術演算子、比較演算子、論理演算子、代入演算子、そして三項演算子など、様々な演算子を適切に使いこなすことで、効率的で読みやすいコードを書くことができます。
初心者の方は、まずは基本的な演算子の使い方を理解し、徐々に複雑な式の構築に挑戦してみてください。演算子と式を適切に活用することで、より柔軟で表現力豊かなC#プログラムを作成できるようになります。
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