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【C#】Bitmapクラス

C#でプログラミングをしていると、画像を扱う機会が多々あります。例えば、写真の編集、グラフの作成、アイコンの生成など、様々な場面で画像処理が必要になります。そんな時に大活躍するのが「Bitmapクラス」です。この記事では、C#のBitmapクラスについて、その基本的な使い方から実践的な例まで、初心者の方にも分かりやすく解説していきます。

目次

Bitmapクラスとは

Bitmapクラスは、System.Drawing名前空間に含まれるクラスで、ラスター画像(ピクセルの集合で表現される画像)を表現し操作するために使用されます。このクラスを使うことで、新しい画像の作成、既存画像の編集、画像ファイルの読み込みと保存などが可能になります。

Bitmapクラスの基本的な使い方

まずは、Bitmapクラスの基本的な使い方を見ていきましょう。

using System;
using System.Drawing;

class BitmapBasicExample
{
    static void Main()
    {
        // 新しいBitmapオブジェクトを作成(幅300px、高さ200px)
        using (Bitmap bmp = new Bitmap(300, 200))
        {
            // Graphicsオブジェクトを取得
            using (Graphics g = Graphics.FromImage(bmp))
            {
                // 背景を白で塗りつぶす
                g.Clear(Color.White);

                // 赤い線を引く
                using (Pen redPen = new Pen(Color.Red, 3))
                {
                    g.DrawLine(redPen, 10, 10, 290, 190);
                }

                // 青い文字を描画
                using (Font font = new Font("Arial", 24))
                using (SolidBrush blueBrush = new SolidBrush(Color.Blue))
                {
                    g.DrawString("Hello, Bitmap!", font, blueBrush, new PointF(50, 80));
                }
            }

            // 画像をファイルとして保存
            bmp.Save("sample.png", System.Drawing.Imaging.ImageFormat.Png);
            Console.WriteLine("画像が保存されました: sample.png");
        }
    }
}

このコードでは、以下の操作を行っています:

  1. 300×200ピクセルの新しいBitmapオブジェクトを作成
  2. Graphicsオブジェクトを使って描画操作を実行
  3. 背景を白で塗りつぶし
  4. 赤い線を引く
  5. 青い文字を描画
  6. 作成した画像をPNGファイルとして保存

既存の画像を読み込んで編集する

Bitmapクラスは既存の画像ファイルを読み込んで編集することもできます。

using System;
using System.Drawing;

class BitmapEditExample
{
    static void Main()
    {
        // 既存の画像ファイルを読み込む
        using (Bitmap bmp = new Bitmap("input.jpg"))
        {
            // Graphicsオブジェクトを取得
            using (Graphics g = Graphics.FromImage(bmp))
            {
                // 緑の四角形を描画
                using (SolidBrush greenBrush = new SolidBrush(Color.FromArgb(128, 0, 255, 0)))
                {
                    g.FillRectangle(greenBrush, new Rectangle(50, 50, 100, 100));
                }

                // 黄色のテキストを追加
                using (Font font = new Font("Times New Roman", 36))
                using (SolidBrush yellowBrush = new SolidBrush(Color.Yellow))
                {
                    g.DrawString("Edit", font, yellowBrush, new PointF(60, 70));
                }
            }

            // 編集した画像を新しいファイルとして保存
            bmp.Save("output.jpg", System.Drawing.Imaging.ImageFormat.Jpeg);
            Console.WriteLine("編集された画像が保存されました: output.jpg");
        }
    }
}

この例では、既存のJPEG画像を読み込み、半透明の緑の四角形と黄色のテキストを追加しています。

ピクセル単位の操作

Bitmapクラスでは、個々のピクセルを直接操作することも可能です。以下は、グレースケールのグラデーション画像を生成する例です。

using System;
using System.Drawing;

class PixelManipulationExample
{
    static void Main()
    {
        int width = 256;
        int height = 100;

        using (Bitmap bmp = new Bitmap(width, height))
        {
            for (int x = 0; x < width; x++)
            {
                for (int y = 0; y < height; y++)
                {
                    // グレースケール値を計算
                    int grayValue = x;
                    
                    // ピクセルの色を設定
                    Color pixelColor = Color.FromArgb(grayValue, grayValue, grayValue);
                    bmp.SetPixel(x, y, pixelColor);
                }
            }

            bmp.Save("gradient.png", System.Drawing.Imaging.ImageFormat.Png);
            Console.WriteLine("グラデーション画像が保存されました: gradient.png");
        }
    }
}

このコードでは、x座標に応じてグレースケールの値を変化させ、左から右へのグラデーションを作成しています。

まとめ

C#のBitmapクラスは、画像処理において非常に強力なツールです。新しい画像の作成、既存画像の編集、ピクセル単位の操作など、様々な用途に使用できます。この記事で紹介した基本的な使い方を理解すれば、より複雑な画像処理タスクにも挑戦できるでしょう。

初心者の方は、まずは簡単な画像生成や編集から始めて、徐々にピクセル操作などの高度な技術に挑戦してみてください。Bitmapクラスをマスターすることで、C#プログラミングの可能性がさらに広がります。

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