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【C#入門】配列のソート方法と実践的な使い方

C#プログラミングにおいて、配列の要素を特定の順序で並べ替えることは頻繁に必要となる操作です。この記事では、C#で配列をソートする基本的な方法から、より実践的な使用例まで、初心者の方にも分かりやすく解説します。

目次

C#での配列ソートの基本

C#には、配列をソートするための便利なメソッドが用意されています。最も一般的に使用されるのはArray.Sort()メソッドです。このメソッドを使用すると、数値配列は昇順に、文字列配列はアルファベット順にソートされます。

以下のコード例で、基本的な配列のソート方法を見てみましょう:

using System;

class Program
{
    static void Main(string[] args)
    {
        // 整数配列のソート
        int[] numbers = { 5, 2, 8, 1, 9 };
        Array.Sort(numbers);
        
        Console.WriteLine("ソートされた数値配列:");
        foreach (int num in numbers)
        {
            Console.Write(num + " ");
        }
        Console.WriteLine();

        // 文字列配列のソート
        string[] fruits = { "バナナ", "リンゴ", "オレンジ", "ぶどう" };
        Array.Sort(fruits);

        Console.WriteLine("\nソートされた文字列配列:");
        foreach (string fruit in fruits)
        {
            Console.WriteLine(fruit);
        }

        // 配列の一部分だけをソート
        int[] partialSort = { 3, 7, 1, 9, 4, 6 };
        Array.Sort(partialSort, 1, 3); // インデックス1から3要素をソート

        Console.WriteLine("\n部分的にソートされた配列:");
        foreach (int num in partialSort)
        {
            Console.Write(num + " ");
        }
    }
}

このコードでは、以下のポイントを示しています:

  1. 整数配列のソート:昇順に並べ替えられます。
  2. 文字列配列のソート:アルファベット順(日本語の場合は文字コード順)に並べ替えられます。
  3. 配列の一部分だけのソート:Array.Sortメソッドのオーバーロードを使用して、配列の特定の範囲のみをソートできます。

高度なソート技法

より複雑なソートが必要な場合、以下のような方法があります:

  1. カスタム比較関数を使用したソート
  2. 降順ソート
  3. オブジェクトの配列のソート

これらの方法を使用したコード例を見てみましょう:

using System;

class Program
{
    static void Main(string[] args)
    {
        // カスタム比較関数を使用したソート(大文字小文字を区別しない)
        string[] words = { "Apple", "banana", "Cherry", "date" };
        Array.Sort(words, StringComparer.OrdinalIgnoreCase);

        Console.WriteLine("大文字小文字を区別せずにソートされた配列:");
        foreach (string word in words)
        {
            Console.WriteLine(word);
        }

        // 降順ソート
        int[] descendingNumbers = { 5, 2, 8, 1, 9 };
        Array.Sort(descendingNumbers);
        Array.Reverse(descendingNumbers);

        Console.WriteLine("\n降順にソートされた数値配列:");
        foreach (int num in descendingNumbers)
        {
            Console.Write(num + " ");
        }

        // オブジェクトの配列のソート
        Person[] people = new Person[]
        {
            new Person { Name = "Alice", Age = 30 },
            new Person { Name = "Bob", Age = 25 },
            new Person { Name = "Charlie", Age = 35 }
        };

        Array.Sort(people, (p1, p2) => p1.Age.CompareTo(p2.Age));

        Console.WriteLine("\n\n年齢でソートされた人物リスト:");
        foreach (Person person in people)
        {
            Console.WriteLine($"{person.Name}: {person.Age}歳");
        }
    }
}

class Person
{
    public string Name { get; set; }
    public int Age { get; set; }
}

このコードでは、以下の高度なソート技法を示しています:

  1. StringComparer.OrdinalIgnoreCaseを使用した大文字小文字を区別しないソート
  2. Array.SortArray.Reverseを組み合わせた降順ソート
  3. カスタム比較関数を使用したオブジェクト配列のソート

配列ソートの注意点

  1. Array.Sortメソッドは元の配列を直接変更します。元のデータを保持したい場合は、事前に配列のコピーを作成してください。
  2. 大規模な配列のソートは処理時間がかかる場合があります。パフォーマンスが重要な場合は、適切なアルゴリズムの選択や部分ソートの使用を検討してください。
  3. 複雑なオブジェクトの配列をソートする場合、比較ロジックを慎重に設計する必要があります。

まとめ

C#での配列のソートは、データ処理やアルゴリズムの実装において重要な操作です。基本的なArray.Sortメソッドから、カスタム比較関数を使用した高度なソートまで、状況に応じて適切な方法を選択することが重要です。

これらのソート技法を理解し、実践することで、C#プログラミングのスキルを向上させることができます。実際にコードを書いて試すことで、各方法の特性と使用方法をより深く理解できるでしょう。

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