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【C#入門】配列の結合方法と使用例

C#プログラミングにおいて、複数の配列を1つの配列に結合する操作は頻繁に必要となります。この記事では、C#で配列を結合する方法とその実践的な使用例について、初心者の方にも理解しやすく解説します。

目次

C#での配列結合の基本

C#では、配列を結合するための組み込みメソッドは提供されていませんが、いくつかの方法を使って配列を結合することができます。主な方法は以下の通りです:

  1. LINQ(Language Integrated Query)の Concat メソッドを使用する方法
  2. Array.Copy メソッドを使用する方法
  3. List<T> を使用して結合後に配列に変換する方法

それでは、具体的なコード例を見ながら、これらの方法を詳しく見ていきましょう。

using System;
using System.Linq;
using System.Collections.Generic;

class Program
{
    static void Main(string[] args)
    {
        // 結合する配列
        int[] array1 = { 1, 2, 3 };
        int[] array2 = { 4, 5, 6 };
        int[] array3 = { 7, 8, 9 };

        // 1. LINQ の Concat メソッドを使用
        int[] combinedArray1 = array1.Concat(array2).Concat(array3).ToArray();

        Console.WriteLine("LINQ の Concat で結合した配列:");
        PrintArray(combinedArray1);

        // 2. Array.Copy メソッドを使用
        int[] combinedArray2 = new int[array1.Length + array2.Length + array3.Length];
        Array.Copy(array1, combinedArray2, array1.Length);
        Array.Copy(array2, 0, combinedArray2, array1.Length, array2.Length);
        Array.Copy(array3, 0, combinedArray2, array1.Length + array2.Length, array3.Length);

        Console.WriteLine("\nArray.Copy で結合した配列:");
        PrintArray(combinedArray2);

        // 3. List<T> を使用して結合
        List<int> combinedList = new List<int>();
        combinedList.AddRange(array1);
        combinedList.AddRange(array2);
        combinedList.AddRange(array3);
        int[] combinedArray3 = combinedList.ToArray();

        Console.WriteLine("\nList<T> を使用して結合した配列:");
        PrintArray(combinedArray3);

        // 文字列配列の結合例
        string[] fruits1 = { "りんご", "バナナ" };
        string[] fruits2 = { "オレンジ", "ぶどう" };
        string[] combinedFruits = fruits1.Concat(fruits2).ToArray();

        Console.WriteLine("\n文字列配列の結合結果:");
        PrintArray(combinedFruits);
    }

    static void PrintArray<T>(T[] array)
    {
        foreach (T item in array)
        {
            Console.Write(item + " ");
        }
        Console.WriteLine();
    }
}

このコードでは、配列の結合方法について以下のポイントを示しています:

  1. LINQ の Concat メソッドを使用した結合
  2. Array.Copy メソッドを使用した結合
  3. List<T> を使用した結合
  4. 文字列配列の結合例

配列結合の注意点

  1. パフォーマンス: 大きな配列を結合する場合、メモリ使用量と処理時間に注意が必要です。
  2. 型の一致: 結合する配列の型が一致している必要があります。
  3. 新しい配列の生成: 結合操作は常に新しい配列を生成します。元の配列は変更されません。

配列結合の使用場面

配列の結合は以下のような状況で特に有用です:

  • 複数のデータソースからの情報を1つの配列にまとめる場合
  • 既存の配列に新しい要素群を追加する場合
  • アルゴリズムの実装で部分的な結果を組み合わせる場合

まとめ

C#における配列の結合は、データ処理やアルゴリズムの実装において重要な操作です。状況に応じて適切な結合方法を選択することで、効率的なプログラムを作成できます。

初心者の方々も、これらの配列結合方法を理解し、実践することで、C#プログラミングのスキルを向上させることができます。実際にコードを書いて試すことで、各方法の特性と使用方法をより深く理解できるでしょう。

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