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【VB.NET】csvを読込んで配列に格納する

Visual Basic .NET(VB.NET)でプログラミングをしていると、CSVファイルのデータを扱う機会が多くあります。特に、CSVファイルを読み込んでその内容を配列に格納する作業は、データ処理の基本的な操作の一つです。この記事では、VB.NETを使ってCSVファイルを読み込み、その内容を配列に格納する方法を、初心者の方にも分かりやすく解説します。

目次

CSVファイルとは

CSVファイル(Comma-Separated Values)は、カンマ(,)で区切られたデータを含むテキストファイルです。各行が1つのレコードを表し、各カンマ区切りの値がそのレコードのフィールドを表します。

VB.NETでCSVを読み込んで配列に格納する方法

以下に、CSVファイルを読み込んで二次元配列に格納する簡単な例を示します。

Imports System.IO

Module CSVToArrayExample
    Sub Main()
        ' CSVファイルのパス
        Dim filePath As String = "C:\path\to\your\file.csv"
        
        ' CSVの内容を格納する二次元配列
        Dim csvData(,) As String

        Try
            ' ファイルの全行を読み込む
            Dim allLines As String() = File.ReadAllLines(filePath)

            ' 行数と列数を取得
            Dim rowCount As Integer = allLines.Length
            Dim columnCount As Integer = allLines(0).Split(","c).Length

            ' 二次元配列のサイズを設定
            ReDim csvData(rowCount - 1, columnCount - 1)

            ' 各行を処理
            For i As Integer = 0 To rowCount - 1
                ' 行をカンマで分割
                Dim values As String() = allLines(i).Split(","c)

                ' 分割した値を配列に格納
                For j As Integer = 0 To columnCount - 1
                    csvData(i, j) = values(j)
                Next
            Next

            ' 配列の内容を表示(確認用)
            For i As Integer = 0 To rowCount - 1
                For j As Integer = 0 To columnCount - 1
                    Console.Write(csvData(i, j) & vbTab)
                Next
                Console.WriteLine()
            Next

        Catch ex As Exception
            Console.WriteLine("エラーが発生しました: " & ex.Message)
        End Try
    End Sub
End Module

このコードは以下の手順でCSVファイルを読み込み、配列に格納します:

  1. File.ReadAllLinesメソッドを使ってCSVファイルの全行を読み込みます。
  2. 行数と列数を計算し、それに基づいて二次元配列のサイズを設定します。
  3. 各行をカンマで分割し、得られた値を二次元配列に格納します。
  4. 最後に、配列の内容を表示して正しく格納されたことを確認します。

注意点

  1. ファイルパスが正しいことを確認してください。
  2. 大きなCSVファイルを扱う場合は、メモリ使用量に注意が必要です。そのような場合は、ファイルを1行ずつ読み込む方法を検討してください。
  3. CSVファイルの形式が一貫していることを前提としています。列数が行によって異なる場合は、追加の処理が必要になります。
  4. エラー処理を適切に行い、ファイルが見つからない場合や読み込み中にエラーが発生した場合に対応できるようにしてください。

このように、VB.NETを使ってCSVファイルを読み込み、配列に格納することは比較的簡単です。この基本的な操作を理解することで、より複雑なデータ処理や分析のタスクに取り組むことができます。例えば、格納したデータを使って計算を行ったり、データベースに挿入したり、レポートを生成したりすることができます。CSVデータの配列への格納は、多くのデータ処理プロジェクトの重要な第一歩となります。

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